アドラー心理学は勇気付けの心理学と言われています。フロイト、ユングの威光にかくれていたアドラーが今、脚光を浴びています。しかしながらアドラー心理学の考え方を採用したカウンセリングは日本ではまだそんなに多くありません。多くのカウンセリングに見られる傾聴を中心としたカウンセリングから一歩進んで、私たちは人生の考え方即ちライフスタイルを変えるにはどうすればよいかを提案します。人生の課題に立ち向かう勇気を持ってもらうということ。それは簡単ではありませんが、アドラー心理学を理解すれば決して難しいことではありません。アドラー心理学はカウンセリングだけでなく、来談者自身がアドラー心理学を学ぶことで活かされることが多い心理学です。人の悩みの多くは悩み本体とそれを取り巻く気がかりなことでできています。この気がかりの鎖をはずすことができれば、課題解決は容易になります。ものの考え方ひとつでマイナス思考がプラス思考に転ずるのです。そんなことが本当にできるのかと思われるのは不思議ではありません。例えば「その課題は誰の課題なのか」ということを考えてみて下さい。「子供が勉強しなくて困ってます。どうしたらいいんでしょう。」という課題。よく考えてみれば子供が勉強しないのは子供の課題なのです。勉強しなくて困るのは子供自身です。多くの悩みはこの「課題の分離」をすることで軽減されます。それは私の課題なのか、あなたの課題なのか、共同の課題なのかを考えることで悩みの輪郭が見えてきます。私たちは皆さんの物語を聴くことでその悩みの深刻さを軽減し、冷静な判断ができるように導きます。